「平和の重み実感」-2023平和行動in沖縄- 

「語り継ぐ戦争の実相と運動の継続で恒久平和を実現しよう」をスローガンに掲げ、連合の2023 平和行動が今年も沖縄から始まった。

沖縄慰霊の日にあたる6月23 日、連合2023 平和オキナワ集会が那覇文化芸術劇場なはーとで開催された。連合栃木からは7名を派遣し、全体で約1,200人が参加した。

平和オキナワ集会では、琉球大学の山やまもと本章あきこ子准教授が「日米地位協定と沖縄」と題して講演した。山本准教授からは、日本でありながら米軍関係の事件・事故には日本主導で捜査等を進められないなど問題点の指摘があった。連合は、「在日米軍基地の整理・縮小」と「日米地位協定の抜本的見直し」に加え、外交努力による近隣諸国との緊張緩和や地域におけ
る不安の払拭を、日本政府に強く求めている。集会では、沖縄戦の悲劇を二度と繰り返させないとする「沖縄からの平和アピール」が採択された。

翌日24 日は、平和学習としてピースフィールドワークが行われた。栃木の7名は、「嘉数高台(沖縄戦で最大の激戦地)」、「海軍司令部壕(沖縄戦において大日本帝国海軍の司令部として使用された防空壕)」、「ひめゆりの塔資料館(1989 年6月23日、沖縄戦の体験と平和の尊さを伝えるため、ひめゆり同窓会によって設立された)、「魂魄の塔(周辺に散乱していた沖縄戦の実相学ぶ2023 平和行動in 沖縄遺骨3 万5 千柱余の遺骨を納めたとされ、終戦後の最も早い時期に建てられた慰霊碑)」、「平和祈念公園・資料館(1995 年に除幕した平和の礎には、国籍や軍人、非軍人を問わず、沖縄戦で戦死した全犠牲者23 万8 千人余の氏名が刻まれている)」を視察した。

参加した芳賀地協の岩﨑さんは「日常生活では気づかない平和の重みと人間の愚かさを改めて実感した」と感想を述べた。安心して暮らし、働くためには社会の平和が大前提となる。連合は、世界の恒久平和の実現に向けて、継続して運動を進めていく。