核兵器廃絶へ 闘うべきは根拠なき諦め

「平和と人権〜核兵器廃絶とウクライナ情勢を考える〜」をテーマに、第19 回栃木県人権研究集会が6 月24 日に開催された。長年、核兵器廃絶の活動に取り組まれてきた川崎哲さんが基調講演し、その想いを語った。

人権研修集会は「人権・連帯の活動」の一環として、人権教育および啓発などを目的として開催されている。連合栃木や人権センターとちぎなど8 団体で構成する実行委員会(吉成剛委員長)主催の第19 回人権研究集会が6 月24 日、栃木県総合文化センター特別会議室で開催された。

核軍縮の問題に取り組み、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)運営委員であり、国際交流NGOピースボード共同代表の川崎哲さんが基調講演。G7サミットの評価や核不拡散条約、核兵器禁止条約等について解説した。川崎さんは「無理だと思われてきた核兵器禁止条約は、人々の力で成立した。闘うべきなのは“ できっこない” という根拠なき諦めだ。核兵器はなくせる」と訴えた。

集会ではパネルディスカッションも行われ、パネリストとして、核兵器廃絶・平和建設国民会議(KAKKIN会議)の岩附宏幸事務局長、原水爆禁止日本国民会議の山本圭介事務局次長、被ばく2世の会ひとり事務局ONE案内人の嶋田貴子氏が登壇。唯一の核兵器被爆国である日本が、1 日も早く核兵器禁止条約を批准するべきなどの意見が交わされた。