災害への備え「今できることは無限にある」
連合栃木災害ボランティアチームは10月28日(土)、宇都宮市内で研修会(防災セミナー)を開催した。講師は、株式会社RM代表取締役の今泉マユ子氏。「おいしくしっかり備える!身近な防災食講座」と題して講演いただいた。
災害時では、避難所で過ごすのではなく、自宅に倒壊や損壊の危険性が無い場合に、在宅避難するための備えが重要であることから、「命を守るための備えとして、まずは家の耐震補強や家具転倒・落下防止などに取り組むべき」と今泉氏は話す。
そして在宅避難時に健康を維持することにも気を付ける必要があることから、「もしもの時の防災食は、いつもの食事に近づけることが大切」とし、温かい物や好きな物、食べ慣れた物を食べることで日常を取り戻せると指摘された。また、災害時に食べる特別なものを備えるのではなく、普段食べている食品を少し多く備える「ローリングストック(ながら備蓄)」を推奨。
今泉氏は「日常に防災を取り入れて欲しい」とした上で、「災害が起きてから出来ることに限りはあるが、今できることは無限にある」と話された。
講演では、耐熱ポリ袋に食材を入れて湯煎する調理法「お湯ポチャレシピ」も実演された。お湯さえあれば、簡単に美味しく調理ができる「お湯ポチャレシピ」は、参加者から「家に帰ったら試してみたい」と好評であった。